ハニーファームの1年
11月から 3月まで
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3月に入り春が近くなって来ると、 ミツバチ達は少し暖かな日に巣箱の掃除をしたり、 巣箱を出てちょっと飛んでみたりします。 昼間が長くなり暖 かな時間が増えると、それぞれの巣箱に1匹ずついる女王蜂は彼女の世話をするミツバチ達に刺激され沢山の卵を産む様になります。 そして働き蜂たちは春一 番初めに咲く柳の花蜜と花粉を集めてハチミツを作り、新しく生まれたミツバチの幼虫達に与えます。 特に花粉は新しく生まれた幼虫達の大切なタンパク源に なるのです。 そして、ミツバチ社会は週を重ねる毎に活気に満ちてきます。 |
4月から 5月
6月
沢山の幼虫がミツバチになり巣箱に活気が出て来ると、ミツバチ群にとっては死滅をも意味することがあります。 なぜなら、ミツバチ社会では1つのミツバチ群には女王蜂は1匹でなければならないのです。 2匹になると1匹は殺されてしまうのです。 私達は自然界に於いてミツバチが巣別れする様に巣箱からミツバチを全部出した時新しい女王蜂を見つけ出し、すぐ巣箱を2つかそれ以上に分けます。
天気の良い日に古い女王蜂は何万というミツバチ群の中から数10匹を連れて巣箱を飛び出します。 その数10匹のミツバチ達はお腹いっぱいにハチミツを詰め込んで行きます。 女王蜂と数10匹は一塊になって、暫らくは傍らの樹にぶる下がり、その後 大きな樹の窪みや生い茂った樹に新しい巣を作ります。 (養蜂の場合は新しい巣箱に入れます)
巣別れ時期に起こる出来事(新しく生まれた女王蜂が殺されないように)を最小限に留める為、私達は巣箱1個・1個を入念に調べ巣別れの適切な時を見極めます。 もし巣箱の中に新しい女王蜂を見つけたら、とりあえずミツバチ群を2つに分け、素早く巣別れさせます。 この仕事は大変な作業ですが、新しいミツバチ群が増えるというささやかなプレゼントとなります。
6月はヘザーヒルズ・ファームにとって本格的にハチミツの収穫が始まる月となります。
7月
極上品として知られているヘザーヒルズ・ファームのブロッサム・ハニー (ヘザー・ハニーはさらに極上です)が採れるとハチミツが詰まった蜜枠を巣箱から取り外し、ハチミツを採取するために作業場に運び込みます。 そうすると巣箱は軽くなり持ち運び易くなるので、次の蜜源であるヘザーの花が咲き乱れる荒野に巣箱を移動します。 巣箱の入り口を閉じ、ミツバチ達が巣の中にいる間に移動しなければなりませんので、移動は早朝か太陽が沈んだ夕刻に行います。
7月に入ってしばらくの間はこの作業が続きます。 私達はこの移動時期がミツバチ達にとってヘザーが咲き乱れる丘や荒野における夏休みと勝手に思っています。
7月半ば過ぎになるとベルヘザーが咲き始めるので、ベルヘザーのハチミツの収穫が始まります。
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8月
9月 から 10月
ヘザーの花が精いっぱい咲き誇りその年を終えると、ハチミツの収穫もほぼ終わります。 私達はミツバチ達の冬の間の餌として、彼らの為にヘザー・ハニーを巣箱いっぱいにして置きます。 さらに、ミツバチ達の消化を助けるためのシロップも入れて置きます。 彼等はそのシロップをハチミツと同じように巣に貯蔵して、必要な時に出して使えるように準備をするのです。
近年ミツバチを破滅させる外来のダニがイングランド経由でスコットランドにまで及んで来ました。 1匹のダニがミツバチにつくと病気になり、瞬く間にほかのミツバチ達にもうつり巣箱は全滅してしまいます。 これは世界中の養蜂家達が直面している最大の問題です。
それ故、私達はこの忌まわしいダニがミツバチ達の中に入り込まないよう、細心の注意を払います。 この作業はヘザー・ハニーを収穫し終わった後、確実に行わなければならない、1年の最後の最も重要な仕事です。 私達が作るヘザー・ハニーが持つ素晴らしい成分の働きが、この忌まわしいダニを寄せ付けないのかも知れません。
私達は越冬のため巣箱全部をシェルターに移し、氷や冬の嵐からミツバチ達を守るために、シェルターの中の特に低い場所を選んで巣箱を保管し、世話をします。 そして次の年、再び驚くほど品質の良い、美味しいヘザーヒルズ ブランドのハチミツを収穫するために、不屈のスコットランド魂を持って努力を惜しまず、春までミツバチ達の世話を続けます。


